ベン・シャーンの展覧会 (磯村)
2012年 05月 19日
岡山県立美術館でひらかれていた「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト」という展覧会に行ってきた。彼はユダヤ系の人だったらしいが、早くからニューヨークで暮らし、さまざまな表現形式を追求している。
絵画、版画、写真、ポスターなどのグラフィック・アートなどである。
自分で撮った写真の映像を組み合わせて再構成をして、ひとつの印象的な光景を作りだす。そして、それをグワッシュ(不透明水彩)やアクリルで描く、といった作品が多く展示されていて、非常に示唆されるところがあった。
現実世界から意味するところを抽出して、まったく新たな世界を現出させていた。
なかで一番魅せられたのは「解放」と題された1枚の絵。
地には瓦礫が散乱し、背景には幾何学模様の傾いた建物があり、空はどんよりと曇っている。そんな場所の広場で、3人の子ども達が高い遊具にぶら下がって大きく揺れながら回っている。
なにか悲劇的な事柄に一生懸命に耐えているような、そんな風なのだ。
そうか、こういう絵を描かなくてはいけないな。
余談だが、村上春樹のエッセイの挿絵などでお馴染みの安西水丸は、ベン・シャーンを真似していた時期があるのだそうだ。
# by akirin2274 | 2012-05-19 09:33
瀬崎はこの日録とは別に、「瀬崎祐の本棚」というブログもしている。

