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高原洋一展 (瀬崎)   

高原洋一展 (瀬崎)_c0138026_18402666.jpg小雨の一日、岡山の「アート・ガーデン」で開かれている高原洋一展に行ってきた。
今回は「気圏・窓」と題して、シルクスクリーンで刷られた迫力のある抽象図形が鮮やかな色を伴って並んでいた。

高原氏は、昨年秋には「風景のメタモルフォーシス」と題して、岡山デジタル・ミュージアム、倉敷市立美術館、奈義町現代美術館で、三館同時の個展をしたばかり。
旺盛な創作意欲に感嘆する。
先日、書店で立ち読みした「版画芸術」でも高原氏の特集記事が組まれていた。

会場には高原氏もいて、いろいろと創作の過程などについて興味深い話を聞く。
今回の図形は、水で鉄を腐食させて発生してきた黴をとらえたものだとのこと。よくそんなものを、と思ってしまうが、できあがった形象はとても美しい。
大部分の作品は2版刷りときかされて、また驚いてしまった。
このグラデーションはスキージさばきで生んでいるとのこと。すごい。

やはり、いつまでも具象の形にとらわれていてはいけないなあと、あらためて思う。
余分なものをこそぎ落としていって、そこに残ったものの形だけで表現してみたいものだ。

by akirin2274 | 2009-05-19 18:42

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