「エウメニデスⅡ」 (瀬崎)
2011年 07月 21日
今号では、巻頭に小笠原鳥類、小島きみ子のヘルマン・ヘッセについての評論が載っている。
小笠原はヘッセのヴァイオリンについての詩について書き、小島は「シッダールタ」について書いている。
なぜ、今、へッセなのだ?
松尾真由美は小島の新詩集の書評を書いている。
その中で松尾は、「詩についての思考や生について思考を自らの詩によって昇華しようとする意図がつよく含まれ」ていると論評している。同じような思いは私(瀬崎)も受けた。
私が同詩集の書評を書いた詩誌「交野が原」も間もなく発行されるはず。
なので、興味深く読んだ。
詩作品は、たなかあきみつによる翻訳詩のほかに、有働薫、時里二郎、高塚謙太郎、小笠原鳥類、ブリングル、それに小島と瀬崎である。
私はともかくとして、他はそうそうたる顔ぶれで、小島が依頼して一堂に会した作品群のぶつかり合いが素晴らしい。
個人でこれだけの内容の詩誌を発行し続けていることに、あらためて敬服する。
by akirin2274 | 2011-07-21 21:35