詩集出版 (瀬崎)
2012年 01月 14日
表紙カバーには、高吉麟太郎氏の一瞬の風を捉えた美しい写真を使わせてもらった。
作品は、この4年あまりに書いたものの中から”湿った作品”を選び出して構成した。
「現代詩手帖」1月号の「スクランブル」というイベント・出版案内の頁で拙詩集を紹介をしてくれている。その文面は、
「瀬崎祐「窓都市、水の在りか」が出る。本当の嘘をつくために肉体から出発した言葉に向き合い、濃厚な水の気配の纏わりつく悪夢的な世界を構築させた力作だ。身体から暗く湧き出た言葉のエロスが、場所、肉体からのさらなる越境を求めてうごめく。抒情性を湛えた美しさもご堪能いただきたい。」
巻末には思潮社の出版広告が載っているのだが、そこの惹き文句は、
「(作品「声の在りか」の最終部分の引用の後に)本当の嘘をつくために言葉に真向かえば、身体の奥から暗く湿った水の気配が応える。言葉は捻れる肉体から出発し、水跳ねに足を濡らしながら螺旋状に還っていく。」
顔写真も掲載されているのだが、あれ?これは前の詩集を出版した頃の写真だなあ。近影も編集部には送付したはずなのだが、どこまで虚になっていくのか。
それはともかく、仕事の合間を見つけて発送をしている。
果たして、何人の方が悪夢を垣間見てくれるだろうか。
by akirin2274 | 2012-01-14 11:21