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西日本ゼミナール (瀬崎)   

昨日、今日の2日間の日程での「日本現代詩人会/西日本ゼミナール岡山」が終わった。

昨日は倉敷/アイビー・スクエアのフローラル・コートでゼミナールをおこなった。
東日本大震災から1年が経つ。開会前に参加者全員で黙祷をおこなった。
新聞をみて来ましたという当日参加の一般の方も入れると、130人ぐらいの参加者で、会場に並べていた椅子を急いで追加したりした。

はじめの講演は、ねじめ正一氏の「言葉の力、詩の力」。
直木賞作家だけあって、話には長嶋茂雄が出てきたり、谷川俊太郎が出てきたりと、面白い。最後には、詩のボクシング初代チャンピオンらしい朗読パフォーマンスを見せてくれた。
あまりに面白い話で、予定していた講演時間を30分近くオーバーしてしまった。

次の講演は、俳人の竹本健司氏の「俳句の語感」。
古今の句を例にとりながら、俳句の言葉にこめられたイメージをどのように味わうのか、というユーモアを交えての講演であった。

後半には各地からの参加者5名の自作詩朗読。
小島きみ子、北川朱実、高垣憲正、山本衛、古賀博文各氏の朗読は、それぞれの生身が感じられて好いものだった。

ゼミナール修了後は、約80人の参加者での懇親会。
郷土芸能のアトラクションとして下津井節などが披露された。
乾杯後の懇談の時間はあっという間に過ぎ、同所での二次会、さらには旧宿場道に面した居酒屋へ繰りだしての三次会まで。

翌日は30数名でのバス観光がおこなわれた。
薄田泣菫の生家や、良寛さんが修業した円通寺などを巡ってきた。
大震災から1年目の日で、吹く風は冷たかったが、心の在り方をあらためて問いなおす1日であった。

10カ月前から準備を始めて企画/運営した西日本ゼミナールが無事に終わってよかった。
もうしばらくはなんのボランティア活動もしたくないぐらいに、疲れた。

by akirin2274 | 2012-03-12 09:41

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