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「詩と詩想」40周年記念会 (瀬崎)   

7月1日にNHK青山荘で開催された「詩と思想」創刊40周年記念会に出席してきた。

「詩学」が廃刊された現在、流通している詩の商業誌は「現代詩手帖」と「詩と詩想」の2誌になってしまった(「ユリイカ」はやや趣が異なると思う)。

学生だった私が詩を書いていた頃には、まだ「詩と詩想」は創刊されていなかった。
何も判らないままに詩集を2冊出して、それからわたしは詩の世界から遠ざかった。
だから「詩と詩想」という雑誌についてはまったく知らないままだった。

20年近くが経って、ふたたび詩の世界に戻ってきたときに「詩と詩想」があった。
それから縁があって、半年間の「文芸時評」の欄を担当したり、1年間の「詩集評」の頁を書かせてもらった。
いい機会を与えてもらったと感謝している。

さて、記念会の当日は、「詩と思想 Yesterday」と題して中村不二夫、高良留美子、麻生直子各氏の回顧談、「詩と思想 Today」と題しての北岡淳子氏らの自作詩朗読、それに「詩と思想Tomorrow」として和合亮一氏の講演「3.11後の世界と現代詩の未来」があった。

出席者は150名を越えたとのことで、席が足りない状況だった。
3.11以後の和合亮一氏の話を始めて聞いた。評判になった「詩の礫」を読んだ時は、これは果たして詩だろうかという思いもあったのだが、話を聞いてみると、さすがに和合氏は”詩人”だった。

そのあとのパーティではたくさんの方と挨拶、世間話、情報交換などの交流ができて愉しいひとときだった。

by akirin2274 | 2012-07-05 22:33

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