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大失態 (瀬崎)   

作品を書き上げていくとき、通常はいくつかの作品が未完成品としてストックされている。
もちろん1週間程度で完成する作品もあるし、1年経っても完成していない作品もある。

原稿の〆切が近づいてきたとき、どの作品を発表するかは、詩誌によっていくらかの傾向を振り分けることもあるのだが、それぞれの作品の進捗状態で選んでいることが多い。
8割、9割ぐらいの完成度で熟成に入っていた作品(便宜的にこんなふうに考えている)から、最終的な仕上げにかかる作品を決めていく。

詩誌「ERA」と「どぅるかまら」の発行がすみ、準備を進めている個人誌「風都市」に発表する2篇の作品も書きあげて、ほっとしていた。
と、詩誌「交野が原」の発行人である金堀則夫氏からのメールが届いた。
「原稿が未だ届いていませんが・・・?」

ああっ! 〆切を1ヶ月まちがえていた。
7月末だと思いこんでいた「交野が原」の〆切は6月末だったのだ。

急いで”未完成詩稿”をかきまわしてみる。
なんと、こういったときに限ってほぼ熟成も終わるといった作品がない。
急いで”言の葉集”をかきまわしてみる。
これは、まだ作品にもなる以前の言葉を、脈絡もなく書きとめたいわばネタ帳のようなもの。

すると、その中から浮かび上がってくる2つの言葉の章があった。
みるみるうちに作品の形を取り始め、なんと、1時間後には9割の完成品になってしまった。
こんなこともあるんだ!

金堀氏は、4、5日は頁を空けて待ちますよ、とおっしゃってくれた。感謝。
これを充分に熟成させて、「交野が原」に載せてもらうのにふさわしい作品に仕上げます。

by akirin2274 | 2014-07-04 22:04

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