福間健二監督作品 (瀬崎)
2014年 11月 02日
その一環で、天神プラザホールで福間健二監督の映画「わたしたちの夏」、「あるいは佐々木ユキ」の2作品上映があった。
福間氏からの案内状ももらっていたので、これは行かなくては。
どちらの映画も、物語を追うというよりも、監督自身の想念をあらわす場面を巧みに追っていって、その結果としてそれぞれの映画作品ができあがった、という印象だった。
映画を観ながら連想していたのは、J・L・ゴダールの映画だった。
(あとで知ったのだが、福間監督はゴダールが好きだそうで、インスパイアされてもいるとのことだった。)
福間監督作品には言葉があふれている。
福間健二自身の作品も朗読されるし、「あるいは佐々木ユキ」では文月悠光氏が出演して自作詩を朗読していた。
ゴダールの映画にも言葉があふれている。
しかし、両者での言葉の役割はかなり違うように感じられる。
ゴダールの映画での言葉は、ただ時間を埋めるために使われている。
それに引き替え、福間作品では言葉は時間を生み出すために使われていた。
上映のあとに福間監督と映画の出演女優2名のトークショーもあり、止まらない福間監督のおしゃべりは楽しいものだった(そこで福間監督にとってのゴダールのことも知った)。
会場ではしばらく東京へ行っていた郡宏暢氏と再会した。次号から「どぅるかまら」に復帰してもらえることになったのは嬉しい。
福間監督作「岡山の娘」に出演していた石原ユキオさんとも久しぶりに会った。変わらないね。
by akirin2274 | 2014-11-02 11:25