「ターナーからモネへ展」 (磯村)    

広島県立美術館で、ウェールズ国立美術館所蔵品の展覧会。
5つの章に分けて80点近い作品が展示されていた。

「ロマc0138026_21515632.jpgン主義」では、ターナーの作品が水彩、油彩それぞれ3点ずつが展示されていた。

水彩画の基礎を作ったといわれるターナーだが、今回はバニントンの「ルーアンのサン=トゥアン教会の鐘楼」のくっきりとした描写に惹かれた。
そしてエドワード・リアの素描「ジュアン湾」には唸った。
ペンによる線描に淡彩がほどこされているだけなのだが、その作品世界の広がりはすばらしかった。

だいたいがロマン主義の絵は好きである。
油彩ではジョン・コンスタンブルやジェームズ・ホーンなどの作品もよかった。

それに比して、「リアリズム」のドーミエやミレー、クールベになると、上手いなあとは思うのだが、それだけ。
さらに「印象派」になると、マネやモネルノワールが並んでいたが、きれいだなあと思って、それだけ。

「パリのサロンとロンドンのアカデミー」と題された章では、アンドリュー・マッカラムの「雨後の秋の日差し」が水彩の大作で目を見張った。
不透明水彩ではあったが、ここまで華やかに描けるのか! 
木洩れ日の白色の使い方には感心した。

「ポスト印象派」ではやはりセザンヌやヴラマンクがよかった。
まったく知らないエドナ・ホールという人の水彩画「浜辺の裸婦」は、何か劇的なものを予感させる絵だった。

同館の所蔵品展もやっていて、シュルレアリスムの絵を展示していたのは嬉しかった。
ダリの大作「ヴィーナスの夢」では、あの歪んだ時計、燃えるジラフ、それに引き出しのある人体、蟻が群がる肉片と、お馴染みのモチーフが青空の下の砂漠に点在していた。

ほかに、カンディンスキーや、マン・レイ、マグリットなども並んでいて、こちらも堪能した。



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by akirin2274 | 2017-05-15 21:58

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