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四土の会 (瀬崎)   

秋山基夫氏が毎月開いている「四土の会」。
今月は私が当番でだった。で、「詩において写生することとは」ということを皆で考えた。

始めに芭蕉から正岡子規へとつづく、俳句での写生について勉強した。
そのあとの高浜虚子、萩原井泉水、水原秋桜子の写生に対する考えも検証した。

たしかに俳句は文字数の制限があるので、外部事象の姿を借りて作者の内部を語らせなければならないのだろう。
(萩原井泉水の、単に外部の描写をするだけではそれは写真主義、傍観主義である、と言い方は面白かった。)

では、文字数に制限のない詩ではどうなのか、ということになる。
江代允の詩集「梢にて」や貞久秀紀の詩集「具現」からの作品をいくつかずつ取りあげ、どのように外部描写から内部描写へ展開させているか、あるいはその両者を絡ませているか、などを話し合った。
私の好きな作品として、齋藤恵美子の「畳」や、財部鳥子の「月下美人」も鑑賞した。

勉強会の最後にサプライズ・イベントとして実作をおこなった。
私が持参したサルノコシカケ、狐の泥人形を写生することからはじめる四行詩を30分で書くというもの。
今日の参加者は11人だったが、そんなぁ~という抗議の声も上がったものの、ちゃんと皆それぞれに作品を書きあげた。
30分後に直ちに回収してきた。これは次回の四土の会で批評し合おうという予定となっている。

駅地下のイタリアレストランでの飲み会も楽しく過ごしてきた。


by akirin2274 | 2017-11-27 16:22

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