青いペルソナ・緑のペルソナ (磯村)
2008年 01月 14日
中南米の三大文明の遺産ということで、かなり評判になっている展覧会だ。
たしかに凄い。
密林のなかに突然あらわれる階段状ピラミッドで有名なマヤ、湖の都市のアステカ、天空の都市・マチュビチュで有名になったインカ。
抽象的な形の眼と牙を持った青いお面が展示されていた。
何も見ていないような空虚な眼である。
どこまでも突き抜けていってしまいそうな、洞窟のように何でも呑み込んでしまいそうな眼である(ポスター左から2番目)。
しかし、もっと凄かったのはリアルな翡翠のお面である。
皮膚に当たる部分は翡翠の細片で覆われていて、緑色である。
その中から表情を失って、ひたすらこちらを見つめて続けている眼がある(ポスター一番右側)。
この眼はまばたきをすることもなく、千年以上も見開かれていたのだな。
by akirin2274 | 2008-01-14 22:30