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詩誌評 (瀬崎)   

c0138026_20533027.jpg「詩と思想」誌10月号の詩誌評で、伊藤浩子氏が「どぅるかまら」6号をとりあげてくれている。

とりあげてくれているのは、境節氏「続く」、タケイリエ氏「山鳩」、斎藤恵子氏「音連れ川」、瀬崎「まわるあなたを見ているわたしも」、それに北岡武司氏「それでも」。
発行前の作品持ち寄り批評会でも、私のものはさておいても、他の方の作品は評価の高かったものばかりである。

私の作品について伊藤氏は、「やわらかな文体が散文詩のかたい形態にミスマッチしていて、異化された空間を立ち上げている。何かとんでもない出来事を目撃しているような錯覚を覚える。」とのコメントをしてくれている。感謝。

「装丁も美しい」というのは、表紙画を描いている磯村も喜んでよいのだろうな。

今号の詩誌評では「どぅるかまら」の他には、私もいつも良い詩誌だなと思って読んでいる「ガーネット」や「ぶらんこのり」が採りあげられていた。
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by akirin2274 | 2009-09-29 20:54

中四国詩人会 (瀬崎)   

島根県の大田市で開かれた第9回中四国詩人会へ参加してきた。
特急で中国山脈を越え、山陰線で日本海に沿って走り、さらに大田市駅からバスで30分と、約5時間をかけて、会場の三瓶温泉についた。

今年の中四国詩人賞は詩誌「どぅるかまら」の同人である沖長ルミ子氏であった。
また、特別功労賞も岡山の井奥行彦氏であった。
なんば・みちこ氏から、岡山県詩人協会ニュースに載せる写真を撮っておいてね、と頼まれる。了解、即席カメラマンに。

記念講演は麻生直子氏の「風土から生まれる言葉」で、氏の故郷である北海道へ各地から入植開墾した人たちに絡めた内容であった。
麻生氏には、先日の東京でのご馳走のお礼を述べる。
おっとりとした氏が、「どうも、<ら>の麻生です」と茶目っ気たっぷりに言うもので、二人で爆笑(他の人にはわからんジョークだな)。

c0138026_953669.jpg翌日は石見銀山散策。
銀山の発掘跡を含めて、周囲の街並みや街道は一昨年に世界遺産に登録されている。
車も通らない古い街並みがひっそりと残っていた。
散策の合間に、道ばたに腰を下ろしてスケッチを1枚描いてきた。
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by akirin2274 | 2009-09-28 10:01

谷内修三氏のブログ (瀬崎)   

谷内修三氏とは一面識もないし、手紙のやりとりも儀礼的なものを数回したことがあるだけである。
しかし、氏のブログには、詩誌や詩集の批評・感想が、それこそ生半可でない熱心さでつづられていたので、よく訪問していた。
私の作品も何度か取りあげてもらった。

昨日、何気なく氏のブログを訪れると、「病気療養のため、当分のあいだ、当ブログを休ませていただきます。」との掲示がされていた。
しかも、その短い文章も”代筆”となっていた。

前日の22日付までは詩誌の感想がアップされていたので、よほど急な体調変化があったのでは、と気がかりである。

具体的なことや詳細は知る由もないのだが、1日も早く療養の甲斐があらわれることを祈念するばかりである。
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by akirin2274 | 2009-09-23 18:15

ある賞の審査 (瀬崎)   

ある賞の現代詩部門の審査をおこなう。
朝のうちに、資料を抱えてもう一人の審査員S氏宅に向かう。

今年は45人の方から応募があった。
1カ月近くをかけて応募作品(1人3作品)を読み込み、自分なりに下準備をおこなった。

自分なりの読み込みでは、1回目で22人を落とした。
2回目で12人を落として、10人が残った。
さらにこの10人を、〇3人 △3人 ×4人としておいた。

さてS氏宅で、S氏の評価と照らし合わせてみる。
S氏も10人を選んでおり、重複したのは6人で、私の〇3人、△3人と一致していた。
重複しなかった8人の作品を再度2人で検討して、候補から外した。

この6人について1作ずつ討議をして、途中で昼食をはさんだ5時間を費やして、やっと結論を出した。
この結論を来月の全体審査会で討議して、了承してもらうことになる。

疲れた。

自分の作品をこういった形で、自分で審査することを想像してみる。
自分の作品を客観的に観るよすがになるかもしれない。

そうか、あの作品の甘い部分はああいうところだな。
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by akirin2274 | 2009-09-22 17:38

LSD挫折 (磯村)   

四万十川マラソンまで、あと1カ月になった。
普段の練習をしていない者ほど焦りが出るのは、当然のこと。

そこで、LSD(Long Slow Distance)をしておこうと、着替えをリュックに入れて、国道に沿って走り始めた。
目指すは40数km先のF駅。
F駅前にはサウナもあるので、たどりついたら風呂に入り、冷たいビールをきゅっと飲んで、JRで帰ってこようという魂胆。

ところが暑い。昨日までの涼しさが嘘のよう。
どんどんと体力が消耗していくのが判る。ん~、こりゃいかん。

結局30kmを走った時点のK駅前でダウン。
ここの駅前にはサウナのような施設もないので、待合室でこっそりと着替えをして、そのままJRで帰宅した。

家でシャワーを浴び、ビールを飲む。ふ~っ。
妻曰く、「窓掃除をしていたら今日は暑かったから、ぜったい途中で引き返してくると思っていた。」

・・・四万十川マラソンはどうなるんだろう?
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by akirin2274 | 2009-09-14 19:02

小池昌代「タタド」 (瀬崎)   

c0138026_10395184.jpg何気なしに小池昌代「タタド」を読み始めた。
読み始めたら、圧倒された。これはすごい小説ではないか。

ストーリーとしては、海辺のセカンドハウスで週末を過ごしている中年夫婦のところに、夫婦のそれぞれの知人が訪ねてきて、一緒にひとときを過ごす、それだけである。

妻の友人オカダは、癌で痩せてきている。訪問の途中で猫を轢いてしまったかもしれないと言う。

夕暮れの海岸で、
「スズコのなかにも、なにか特別なものを見たいという気持ちがふくらんだ。ここへ来ると、いつも目が、たとえば死体のようなものを探してしまう。」

地方TVのプロデューサーである夫の番組に出ているタマヨさんは女優だ。
4人は酸っぱい夏みかんを食べたりする。
そして4人の関係が混沌としてくる。

しだいに、この世界が微妙に現実感を失っていって、身体感覚だけが少し違う世界に入り込んでいく、意識も二つの世界のあわいを漂いはじめる、そんな感じ。

そういえば、詩誌「something」で読んだ詩「飛行鍋」も素晴らしく面白い作品だった。
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by akirin2274 | 2009-09-12 10:39

9月になって (瀬崎)   

c0138026_22481682.jpg金堀則夫氏から個人誌「交野が原」67号が送られてきた。
個人誌とは言っても、毎号すごい顔ぶれの執筆者である。その中に加えてもらっていて嬉しい。

目次で私の前後を見ると、田中眞由美氏、松岡政則氏ときて私、それから溝口章氏、渡辺めぐみ氏と続く。
目次のちょうど上段のあたりには北原千代氏、斎藤恵子氏の名前が並んでいる。

いずれも力作揃いで、これだけの内容で自分の詩誌が出せたら編集冥利につきるだろうなと思ったりする。

土曜美術出版販売からは、「岡隆夫詩集」の解説の校正稿が届いた。
さっそく数カ所に朱を入れて返送する。

昨日締め切りの原稿が二つあった。
「ERA」Ⅱー3号には「骨切り屋の女」を若干の手直しをして最終稿とした。川中子義勝氏にメール添付で送付する。
鈴木東海子氏の個人誌「櫻尺」には「触れあう指のかたち」を、これも若干の最終推敲をして送付した。

しばらく前に鈴木氏にお会いしたときに、評論集はいただいているけれども詩集はもらっていませんよ、と言ったところ、じゃあ覚悟してね、と言われた。
そして、これまでの鈴木氏の詩集5冊がどーんと届いた。どれも一筋縄ではいかない詩集ばかりだ。う~む。
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by akirin2274 | 2009-09-01 22:51