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同人誌「ERA」のこと (瀬崎)    

c0138026_2324266.jpg通巻23号となる「ERA」第三次5号が届いた。
「ERA」の創刊号が出たのは2003年の秋だったから、あれから11年が経つわけだ。

その年の春、夜遅くに、未だ面識もなかった原田道子氏から突然の電話があった。
「今度、新しい同人誌を作るのですが、参加されませんか?」
私は長い空白期間の後で、再び詩を書きはじめて数年しか経っていない頃だった。
詩集「風を待つ人々」を出した頃だった。
その詩集を読んで私を創刊同人に誘ってくれたようだった。

参加予定の方々には、お会いしたことのある方は一人もいなかった。
で、6月に開催された日本現代詩人会の「日本の詩祭」に出かけた。
その会場で原田氏をはじめ、中村不二夫氏、川中子義勝氏、田中真由美氏、田村雅之氏、日原正彦氏などの「ERA」参加予定の方々に初めてお会いしたのだった。

年2回の詩誌発行後に開かれる合評会には可能な限り参加した。
東大駒場で開かれることが多いが、名古屋や岐阜、仙台でも合評会をおこなった。
岡山でも2回おこなったことがある。

創刊時の同人は16名だった。
そのあとに参加してきた人もあり、一方で止めていった人もいる。
若くして故人となられたのは畑田恵利子氏、それに中村洋子氏だった。
それぞれに良い詩を書かれていたのに残念としかいいようがないことだった。

現在の同人は26名。
これから、どこまでいくのだろうか?
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by akirin2274 | 2014-10-31 23:24

理事会、つづいて「四土の会」 (瀬崎)    

土曜日は朝から吉備路文学館で岡山県詩人協会の理事会。

近づいてきた「聞いてください 子どもの詩」の最終的な打ち合わせをする。
これは小学生、中学生、それに高校生に、自分の詩を朗読してもらうもの。
昨年のいろいろな文芸コンクールの入賞者に参加してもらうのだが、いずれも各学校の校長に交渉するところからはじまり、小・中学生は父兄同伴できてもらうので、担当理事は準備にご苦労された。
しかし、毎年、若い人たちの作品にはハッとさせられるものがある。

その他にも来年刊行予定の「岡山県詩集」の企画を相談したり。

午後からは、岡山駅で山田兼士氏と落ち合う。
今日の「四土の会」で講演をしてもらおうと大阪から来てもらった。ご苦労様です。

2時から天神山プラザで「散文詩について」との演題で、ボードレールの散文詩集「パリの憂愁」を、「悪の華」と対比させながらの1時間半の話だった。
20数年間も専門的に取り組んでこられた分野のお話なので、その蘊蓄には感嘆させられた。
日本では、韻文と散文詩という分類に加えて、文語詩、口語自由詩という要素も加わってきているので、西洋とは趣を異にしているという点は興味深かった。

終了後は20人ほどで居酒屋で飲む。
さらに秋山基夫氏、山田兼士氏、私に、倉敷観光をしていた令夫人(短歌仲間の妻が案内をしていた)も加わって、4人でワインを飲みながら、なにやかやと。
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by akirin2274 | 2014-10-26 11:57

「オルセー美術館展」 (磯村)   

c0138026_23384156.jpg前日の北斎に続いて、今度は「オルセー美術館展」だぜい。
というのも、会期終了が2日後に迫っているため。

惹き文句は「世界一有名な少年、来日」。
たしか、マネのこの笛を吹く少年の絵は小学校だかの美術の教科書に載っていた。ほとんどの人が知っているはずだ。

この展覧会は、初期のマネの絵6点からはじまり、その影響を受けた画家の絵が続き、最後に後年のマネの絵6点で終わるという構成。なかなか考えている。
中にはあの(超有名な)ミレーの「晩鐘」もあった。この絵はオルセーだったのか。

今回一番惹かれたのはジュール・ブルトンの「落ち穂拾いの女たちの招集」。
寡聞にしてこの画家については全く知らなかったのだが、90×180センチの大きな画面には、夕暮れになり作業を終えて集まってきた農家の女たちが何人も描かれている。
中心となるのは裸足の中央の二人の女性。くっきりと描かれている。
その他の左右の女性たちは遠ざかるにつれて暮色につつまれている。そうか、物語はこうして留められるのだな。

ギュスターヴ・モローの2メートルを超える油彩画を見ることができたのも良かった。
例によってオリエント風の衣装の女性が身につけている装飾品が妖しく揺れて光っていた。

新国立美術館での開催だったが、隣の会場では、なんとチューリッヒ美術館展がはじまっているではないか。
これも見に来なくては・・・。
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by akirin2274 | 2014-10-23 23:38

「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」 (磯村)    

c0138026_2116323.jpg上野の森美術館に北斎が来ている。それは見に行かなくては・・・。

人気がある展覧会だし、こんでいるかもしれないなあと案じて、平日の午前中に出かける。
行ってみて驚く、なんとこんな時間に入場制限をしている。
で、入るまでに20分待ち。
で、中に入っても人だらけ。浮世絵なんて版面が小さいから近寄らないと見えない。

仕方なくゆっくりとした人の流れに乗って鑑賞する。
しかし、140点あまりの展示品はさすがの内容。ボストンはよくもこんなに集めていたものだ。

北斎の作品は年代順に展示されていたのだが、感心したのは、その70年間に及ぶ変遷ぶり。
次々に新しいことに挑戦している。
あまり知らなかった作品には、洋風版画もあった。ぼかし方や遠近法などの技法の取り入れもあって、これがなかなかに面白いものだった。

有名な富嶽36景は21枚が展示されており、もちろん、「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴(いわゆる赤富士)」もあった。
これも有名な「諸国瀧廻り」は8枚全部が展示されていた。しかし、北斎の瀧の捉え方にはそれほど感心しないのだがなあ。

花鳥版画、お化けのシリーズ、百人一首のシリーズと、北斎が描くものは留まらない。
そして常に構図が大胆である。事物の関係の捉え方が常に新鮮である。感心する。
あの「桜に鷹」や「瀧に鯉」など、斬新というほかない。対象が画面の中で新しい結びつきをしている。

混み合った会場だったが、疲れ果てただけのことはあった。
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by akirin2274 | 2014-10-21 21:16

これは、やはり盗作? (瀬崎)   

ある文学選奨の審査員をしている。
小説や随筆、詩など9部門があり、それぞれの部門で審査がおこなわれる。
入選作、佳作が選ばれて、私ともうひとりの方が総合審査員としてチェックをするというシステム。

その中のある部門で問題が起きた。
総合審査委員のもうひとりの方が、その部門の佳作第1席に選ばれた方の作品の中に素晴らしいものがあったので、念のためにと思ってインターネットで検索をかけてみた。
すると、まったく同じ作品がすでにある雑誌Aに掲載されていた。
ありゃ?

審査する者には応募者の名前は伏せられているので、同一作者か否かは判断できない。
しかし、この賞の応募規定として、既発表作品は不可となっている。
そこで事務局から応募者に説明を求めてもらった。

すると、作者の返事は次のようなものだったとのこと。
問い合わせを受けて思い出したが、この作品は自分が数年前にある雑誌Bに発表していた。
おそらく自分のその作品を見た方が盗作して雑誌Aに発表したのではないか。
いずれにせよ、既発表作品だったので受賞は辞退します。

う~ん、この説明を信じるのは、かなりのお人好しでも無理なのではないかなあ。

それはさておき、こういった賞の応募作の盗作、あるいはそれに近い引用、模倣問題は、本当に頭が痛い。
自分が創り上げていないもので受賞しても嬉しくないだろうに、と思うのだが。
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by akirin2274 | 2014-10-19 01:25

詩集が・・・ (瀬崎)   

10月になって、送られてくる詩集の数がどっと増えた。

送られてくる詩集の数にはだいたい大きな波があって、年の前半は比較的少ない。
それが5月頃から増え始め、9月になるとかなり増える。10月に入ると毎日毎日詩集が送られてくる。

某出版社の方のFacebookでの書き込みによると、いろいろな詩集賞を狙うには秋に出版する方が有利だという都市伝説(?)があるようだ、という。
確かに締め切りに近い日に発行された方が、読んだ印象は強く残っているかもしれない。
でも、内容が伴っていなければ、いくらそんなことをしたって無意味だろうに・・・。

それはともかく。
いただいた詩集を読むのが間に合わない。未読の詩集が溜まっていく。
私のような者でもこの程度送られてくるのだから、著名な方だと想像を絶する状態になっているのだろうなあ。

2年間の担当をした「びーぐる」の詩集時評を先月で終えて、やっと好きなように詩集をゆっくりと読めるぞ、と思っていたのになあ。

あ、詩誌もどんどん溜まっていく・・・。
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by akirin2274 | 2014-10-13 21:56

当たった あたった うれしいな (磯村)   

申し込みをしていた京都マラソンの抽選結果の連絡が来た。

今年は申し込んだ大都市マラソンは、大阪マラソン、神戸マラソン、福岡マラソン、そして東京マラソンと、ことごとく抽選で落ちた。
私はくじ運が悪い。当たったためしがない。

というわけで、今日の通知も、どうせ私なんか落ちているもんね、当たっているはずがないもんね、とスネ夫気味でメールを開いた。
すると、なんと当たっているではありませんか! 素晴らしい!

コースをあらためて確認すると、西京極をスタートして西の方をまず走る。
松尾大社近くから大覚寺、そこから東へ向かって仁和寺、竜安寺を経て平野神社、今宮神社から上賀茂まで北上、賀茂街道に沿って南下して出町柳のあたりへ。
一度京都市役所まで下がってから川端通りを上がって百万遍から銀閣寺へ。
ふたたび百万遍を通って東大路通りのわが母校前を南下して、ゴールは平安神宮。
素晴らしい!

期日までに参加申し込み費用を振り込まないと当選の権利は失われてしまう。
で、速攻で振り込みをした。
さあ、これで懐かしい京都の街を走りぬけられるぞ。うれしいなあ。
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by akirin2274 | 2014-10-07 23:14

「現代詩手帖」詩誌月評で (瀬崎)   

c0138026_23225669.jpg今年の「現代詩手帖」詩誌月評の担当は榎本櫻湖氏。
10月号の同欄で、拙個人誌「風都市」27号に発表した「水の時間・炎」を取り上げてくれている。

全文引用の後に、まず、「どうも作品とタイトルがうまく結びつかない」とのこと。
この点については何人かの他の方々からも指摘を受けた。
う~ん、そうか。タイトルは「炎」だけにして、作品最後に(シリーズ 水の時間)と入れる方がよかったか?

ま、それはさておき。榎本氏の批評の続き。
「氏にしては寡黙な作品だが、そのおさまりのよさがかえって不気味だ。」と。
そして「この作品の教訓めいた側面のもつ生真面目さに幾許か反抗してみたくなる」、さらに「模範的な佇まいに胡散臭さすら感じてしまう」とのこと。

この榎本氏の感想は(作者が言うのもなんだが)わかる気がする。
というのも、この作品の話者には、”善きこと”に向かわなければ、という使命感、あるいは強迫観念のようなものがあって、どこか無理をしているようなのだ。
この作品の話者も、こんなことを書かなければならなかったのは結構辛かったのだろうな、と、今となれば(元・作者にも)思えてしまうのである。

ともあれ榎本氏には、拙作を読んでもらい、こうして誌上に取り上げてもらい、感謝、である。
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by akirin2274 | 2014-10-03 23:23