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四土の会 (瀬崎)   

毎月第4土曜日におこなわれている「四土の会」。
秋山基夫氏が精力的に続けている詩の勉強会で、所属などにこだわらず誰でも参加できる。

今回は、東京から来岡された水島英己氏の「新井豊美の詩について」の講演。
第1詩集の「波動」から最後の詩集「草花丘陵」までを、自作のプリントを使っての解説だった。

こうしてあらためて新井豊美作品を読み返してみると、好い詩を書いていた方なのだなということを今さらながらに感じる。

個人的には詩集「夜のくだもの」あたりの、言葉と必死に格闘しているような作品に強く魅せられる。
9年を空けて発行されている詩集「切断と接続」になると、言葉を自在に操ってどこまでも拡がる世界を構築しているようだった。

講演のあとは、水島氏を囲んで駅裏の居酒屋の二階で二次会。
さらに城下のショットバーへ流れて三次会。
濃密な時間を過ごした。
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by akirin2274 | 2015-10-26 11:39

詩誌「詩の練習」 (瀬崎)   

c0138026_22182476.jpg杉中昌樹氏が編集発行している「詩の練習」の21号が届いた。

今号は野村龍特集。
巻頭に野村龍の詩「花の指紋ふたたび」が載っている。2行7連の詩集「Stock Book」でよく用いられていた形式で書かれている。

その「Stock Book」などの野村の詩集評を、田野倉康一、有働薫、そらしといろ、浜江順子各氏が書いている。
彼の作品を、「「空虚」によって充たされた「空虚」」(田野倉康一)という言葉で捉えたり、その音楽性から迫ったり(有働薫)している。面白い。
浜江順子の作品論の副題「聖なる闇のひろがり」という捉え方にも、なるほどと思わされた。

たなかあきみつは「(フィラテリイの作業に準じて白昼・・・・・・)」という、詩集「Stock Book」に寄せた詩を載せている。

私(瀬崎)はその題も「切手帳」という、「Stock Book」へのオマージュとでも言うべき作品を寄稿した。
2行9連の作品である。最初の2連を載せておく。

 あちらこちらで 無駄に濃いものがたゆたっていた
 木陰からの合図ちらちら 今度は蛇に生まれ変わって

 片肌をあらわにすれば 足下には渓谷が見える
 たいへんが やっぱり太股でまたぎ超していく
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by akirin2274 | 2015-10-22 22:18

「風景画の誕生」 (磯村)   

c0138026_14102065.jpg渋谷Bunkamuraでの「風景画の誕生」展。
ウィーン美術史美術館の所蔵品の展示で、美術の歴史の中でどのような過程を経て風景画が生まれたのかを探る、という企画。

古く16世紀では絵画の主流は宗教画。
そのころは、風景はその背景としてのものだったことが判る。
人物のいる部屋の窓から見える風景、という存在である。
そういえば、「モナリザの微笑」でも背景に風景が描かれていた。

また、この頃に描かれた月歴画、いわゆるカレンダーは、宗教色は薄く、農業の光景が描かれ、それに密接した四季の風景が描かれていた。
より自然が密着してた。

17世紀になると風景は背景から主題へと変わってきていた。
風景を描くために人物がその一部として取りこまれている。
宗教画の背景の理想的風景、つまりそれは楽園の風景だったわけだが、それから現実の風景描写へと変わったわけだ。なるほど。

18世紀になると、農村の自然風景は、やがては都市の人工風景にも変わっていく。

人はなにを描きたいか、なにを描いて絵画の美に迫りたいか、が変化しているようで、大変に興味深い展覧会だった。
それにしても、印象派以前の絵画の純粋な技術には、いつもながら圧倒されるなあ。
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by akirin2274 | 2015-10-19 14:11

大西順子?! (瀬崎)   

今年も9月に東京ジャズ・フェスティバルが開かれていた。
c0138026_22414511.jpg一度行ってみたいなあ、と思いながらも、なかなか都合がつかない。
で、NHKでの録画放送を観る。

日野晄正がラリー・カールトンと組んだバンドの演奏が始まった。
日野晄正はアルバム「Hinology」の頃から好きで、昨年、日野晄正が倉敷のジャズ喫茶でライブをしたときにももちろん聴きに行った。

と、・・・?!
なんと、ピアニストは大西順子ではないか。えっ? 
ジャズ界を引退してアメリカで暮らしているはずの大西順子が、なぜ、こんなところに?

以前に比して激しさはやや少なくなったようだが、それでも素晴らしい演奏だった。

あとで調べたところに拠ると、日野晄正に誘われて今回の演奏となったらしい。
そういえば、引退後の彼女は前にも一度、小澤征爾と村上春樹の誘いでライブ演奏をしたことがあった。

何がきっかけでもいいから、もう一度表舞台にかえって来たらいいのに。

附:かなり前に大西順子について書いたエッセイです。
(註)このエッセイで書かれている引退後に、彼女はもう1枚、アルバムを出しています。
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by akirin2274 | 2015-10-07 22:42

中四国偉人会in湯田温泉 (瀬崎)   

今年の中四国新人会の大会は山口県の湯田温泉で開かれた。

で、新山口駅からは、週に2回だけ運行されている蒸気機関車・山口号にも乗った。

もちろん中原中也館にも行ってきた。
中也の自筆原稿が数多く展示されていたのだが、推敲の書き込みが興味深いものだった。
ああ、ここをこんな風に書き換えたのか。ひと言の違いで、ずいぶんと感じも変わってきているなあ・・・。
それにしても、長谷川泰子は、なぜ中也の元から去って小林秀雄のところへ行ったのだろう?

今回の講演はアーサー・ビナード氏「もしも、詩があったら」。
氏の講演を聞くのは初めてだったが、その内容は非常に熱いものであった。
8月6日の平和式典での広島市長のメッセージに違和感を覚えたことや、現在の政府与党が目論んでいる憲法改正の試案では表現・言論の自由が奪われようとしていること、などなど。

今の日本でなぜ詩が必要とされなくなっているか、という論考にもなるほどと思わされた。
もっと詩を書くことに、詩の言葉を使うことに、自覚的にならないといけないなあ。
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by akirin2274 | 2015-10-05 00:08

会社の広報誌 (磯村)   

会社の広報誌の表紙絵を依頼されていた。

広報誌は年1回の発行で、全国の同業団体・会社、それに我が社を利用される一般の方向け。
A4版、50頁で、全頁カラー印刷である。

今年で5回目となるが、毎回広報課からの要望もある。
いわく、会社が一般市民に支えられているイメージを出して欲しい。街並みと会社が溶け合っている構図にして欲しい。・・・

c0138026_20302878.jpgで、今年は小学校の校庭で遊ぶ子どもたちを前景に入れてみた。
そして、家並みをはさんで我が社のオレンジ色の煉瓦屋根を遠望しているという構図。

なんといっても、この広報誌は2万部の印刷であるところが嬉しい。
早速、会社内のあちらこちらにも配布されて置かれている。
毎日用事で我が社を訪れる方が約3000人。付き添いの方を含めると5000人ぐらいになる。
たくさんの方に私の絵を見てもらえることが嬉しい。

広報課の方から、おかげさまで今年も好い雑誌ができました。来年もよろしくお願いします、と。
はい、はい、喜んで。
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by akirin2274 | 2015-10-01 20:30