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笑福亭智丸、頑張れ (瀬崎)    

c0138026_22280222.jpgかっては現代詩手帖投稿欄で活躍し、詩集「歯車VS丙午」(思潮社2012年)で抱腹絶倒のシュールな世界を展開してみせた疋田龍乃介。
彼がまだ大阪芸術大学の学生だった頃に、落語家になりたいんです、と聞いて、えっ!と驚いたものだった。

で、彼は本当に落語家になった。
笑福亭智丸(ちまる)というのが高座名(というのだろうか)である。

倉敷で定期的に開催されているアルス寄席にお邪魔します、という連絡をもらい、秋山基夫、河邉由紀恵、斎藤恵子各氏を誘って一緒に聞きに行った。

まだ前座なので15分ぐらいしか時間がもらえませんが、といっていた彼の演目は「犬の目」だった。
目玉を外して治そうとした目医者が、肝心のその目玉を犬に食べられてしまい、仕方なくその犬の目玉を患者にはめ込むという、ちょっとシュールな内容である。

前座とはいえ、さすがに5年の修行を積んだプロである。
笑わせる部分もきっちりとおさえていて、大したものだった。

全部で2時間あまりの公演のあと、美観地区の魚料理の店で5人で歓談した。
もちろん我々にとって落語界はまるで異世界であるから、笑福亭智丸の話に興味は尽きない。

しかし、彼は詩誌「Aa」の同人であり、曉方ミセイら3人と新しい詩誌「早々」を始めた疋田龍乃介でもある。
語ることと書くことをどのような均衡で保っているのか、というあたりは、オーラル派の詩人である秋山氏とも話が盛り上がった。

来年の日本詩人クラブ関西大会では、文芸派落語として30分あまりを話すことになっている。
頑張れ、笑福亭智丸、巨匠と呼ばれるその日まで!


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by akirin2274 | 2017-08-14 22:31

世界陸上inロンドン (磯村)   

2年に一度の世界陸上大会がロンドンで開かれている。
個人的にはあまり興味がないような競技もおこなわれるオリンピックに比べて、こちらはどの競技も楽しみ。内容が濃い。

一番の話題は、やはり今大会で引退を表明していたウサイン・ボルトだろう。
最後となる100m走で金メダルを取らせてあげたかったが、そうはいかないところが非情なスポーツの世界だった。

男子1万mでは、この大会以後はマラソンに転向すると表明しているファラー。
オリンピックでも世界陸上でも、5000m、1万mでそれぞれ2大会連続金メダルをとっている。すごい。
この大会でも1万mは金だった。5000m決勝は明日だったか。どうなるか。

女子1万mのアヤナもすごかった。
前回のオリンピックで20数年ぶりに世界記録を更新して優勝した彼女だったが、今回もぶっちぎりで優勝した。
1周400mのトラックを25周するのだが、なんと4位以下の選手をことごとく周回遅れにしてしまった。
銀、銅の選手も、もう1周あったら抜いていたのではないだろうか。すごい。

そして贔屓のアリソン・フェニックス。
彼女は世界陸上ではこれまでに9個の金メダルを取っている。しかし今回の400mは銅メダルだった。残念。

そして、そして、一番応援していた1500mのゲンゼベ・ディババ。
世界記録保持者の彼女のことだから圧倒的に優勝するかと思っていたのだが、準決勝ではなんとタイムで拾われていた。
そして決勝では走った12選手中の12番だった。残念。
数日後におこなわれる5000mではどうなのだろう? 応援しているぞ。

(写真は前回大会で優勝したときのディババ。肩の筋肉と腹筋が素晴らしい。)

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by akirin2274 | 2017-08-11 23:05

「風都市」裏事情 (瀬崎)   

個人誌「風都市」32号の制作をしている。
今号は海東セラ氏に寄稿を依頼して、岬への道程をたどる作品をいただいた。感謝。

表紙絵は前号から磯村の水彩イラスト(?)にしている。
それまでの旅先での写真から変えたのだが、意外に講評である(というか、褒めてくれる人しか言ってはくれない)。
今回は海の匂いを感じさせるものとなっている。

他は揃ったのに、問題は瀬崎の詩作品。

1編は「唐橋まで」という訳のわからない短い作品。
これはふっと書けてしまう種類の作品。自分でも制御は効かない作品である。
前詩集「片耳の、芒」の巻頭に置いた「ゆれる」や、最後に置いた「雨を忘れて」もそうして書けた作品だった。
自分でも傑作なのか駄作なのか、判断できない書き方をしてしまう作品である。

そしてもう1編は「脚をたたんで溢れて眠れば」。
これには苦労した。

自己規制してしまいそうなものを取り払って、できるだけ拡げて書いてみようと思った。
そうしたらあらわれてきたものは、広いのだけれどもまったくとりとめのない平板なものとなってしまった。

さて、ここからどのように骨格を作って立体的な奥行きを持たせたらいいのか。
行分けでただ並んでいた詩句を散文形にして、描かれている世界を立ち上げようとした。
上手くいかない。

そこで語り口を変えてみることとした。
必要なことを説明するのではなく、すでに必要になったものだけを語らせることにした。
これはかなり上手くいった。
読み手を迷路に誘う罠も仕掛けた。でも、パン屑もちゃんと蒔いておいた。

さあ、これでどうだ。

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by akirin2274 | 2017-08-08 18:39

岡山県詩人協会 (瀬崎)   

岡山県詩人協会には約120名の会員がいる。
その会の今年度の総会が開かれた。

今年は2年毎の役員改選の年で、瀬崎は会長職を引きうけることになってしまった。
仕事の場でも趣味の集まりの場でも、団体のトップというのはとても疲れる。
会長職は嫌で逃げていたのだが、引きうけたからには頑張らないといけない。

そもそも詩を書くという孤独な行為をする者が、なぜ詩人会とか詩人協会とかいうものをつくって群れるのだろうか。

詩を書くという孤の行為は、自分の内側に溜まってしまった何かをはき出すための解毒行為のような意味があるのではないかと、勝手に想像する。
で、その行為があまりにも辛いので、誰か支え合う仲間を欲するのではないだろうか。
解毒行為自体は個人がせざるを得ないのだが、その辛さを解りあえたいのではないだろうか。

それはともかく、これからの2年間は県詩人協会のために頑張りたい。

どの詩人会でも問題点となっているのは、会員の高齢化と若い人たちの新規参加の少なさである。
後者を打開するために、県詩人協会のホームページを開設しようと考えている。
簡単な構造のものから始めて、ゆくゆくは若い人たちの投稿の場なども運営できたらと思う。

さて、どうなるか。



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by akirin2274 | 2017-08-02 00:32