妙なSF小説 (瀬崎)   

シオドア・スタージョンの「輝く断片」を読む。
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スタージョンの名前は聞いたことがあったが、これまで読んだこともなく、予備知識もなかった。
本の帯によれば、「星雲賞」を受賞したり、「このミス」(*)4位にランクインしたりしているので、
ま、一度は読んでみるか、と言った気持ちで手に取る。

しかし、奇妙な味わいの小説である。
さわやかな読後感などというものではなくて、
長いこと飲み残されて発酵しかけた葡萄ジュースの底にたまっていた澱を一緒に飲んだような、
濃いい味なのだけれども、飲み干した喉に気持ち悪さが残る、そんな感じの小説であった。

書き方も妙にくどい。
どう読んでも、ミステリーではないなあ。なぜ、「このミス」に選ばれたのだろう?

(*)「このミス」=このミステリーがすごい
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# by akirin2274 | 2007-11-10 00:10

ものの形 (磯村)   

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所用で岡山へ出たついでに、県立美術館での坂田一男展を見てくる。

坂田はわが国の抽象絵画の先駆者であるが、
200点の展示物で、キュビズムから次第に抽象画へとすすんでいく過程が見えてくる。
立体的な裸婦像は、分解されて円錐形となり、
それもやがては平面に分割された矩形や、それを横切る太線となってくる。
ものの形が現しているものをつきつめていくと、どうしてもこうなるのだろうか。

形が持っている意味とは何であるのだろうか。
形が持っている余分なものをぎりぎりまで削り取っていって、
最後に残ってくるもの、それだけを取り出すと抽象画になってくるのだろうか。

すると、見えているものは何であるのだろうか。
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# by akirin2274 | 2007-11-08 00:26

淀川市民マラソン (磯村)   

c0138026_22184775.jpgまだ暗い午前4時半に起きて、始発の新幹線で大阪へ。

5年ぶりに走る淀川市民マラソンだったが、今日は汗ばむほどの天気で、風もなく、絶好のマラソン日和であった。

折り返しのところへ冷えたスポーツ・ドリンクを持って応援に行くよ、と言ってくれていたUさんとは、残念なことに会えなかった。
1時間近く待っていてくれて、その時間帯に磯村も通過したはずだったのだが。

疲労困憊で走り終えてぶらぶらしているときに、
磯村さ~ん!と声をかけられる。
あれっ? 見ると、いつもホノルル・マラソンの時にお会いするマラソン仲間のHさんが手を振っていた。
ホノルルでは何回も会っているのに、日本で会うのは初めてであった。
実家がこの近くで、帰省したついでにハーフ・マラソンを走ったとのことであった。

高槻駅前でビールを飲んで、ほろ酔いの新幹線で帰宅した。良い1日。
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# by akirin2274 | 2007-11-04 22:20

東京JAZZ 2007 (瀬崎)   

NHK BSで今年の「東京JAZZ」の様子を4夜連続で放送している。
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浮き立つようなメンバーの演奏がつづく。
NYのジャズシーンで今一番有名な日本人は、おそらく松居慶子だろうと思うのだが、彼女も来日していた。

ランディ・クロフォードは大好きな歌手だが、あの、「ARMAZ」を歌ったし(甘い!と言われようが、それでも良い曲です)、
ジョー・サンプルと競演なので、演るかな、と思っていたら、ちゃんと「Street Life」も聞かせてくれた
(私は、30分に及ぶ「Street Life」のライブを放送したBBCの録音テープも持っている)。

c0138026_22515059.jpgしかし、なんと言っても圧巻だったのはキャンディ・ダルファーのステージだった。
もう貫禄の伯母さんパワーと言った感じで、「サックス! ア・ゴー・ゴー!」と、客席をのせるエンターテイナーぶりはさすが。

こういったステージで好きなのは、
最後に、「ドラムっ、カーク・ジョンソンっ!」「ベースはロンダ・スミスっ!」と
一人一人のメンバー紹介をするところ。
あの状況劇場でも、芝居の最後に「謎のテキ屋、唐十郎っ!」なんてやるときは、感極まるのだ。
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# by akirin2274 | 2007-11-01 22:56

「どぅるかまら」編集会議 (瀬崎)   

瀬崎宅に、河邉由紀枝、北岡武司、田中澄子氏に来てもらい、詩誌「どぅるかまら」3号の編集会議を行う。印刷をお願いする和光出版の西氏も同席してくれた。

すでに同人諸子から届いている原稿をチェックして頁の割り振りを相談する。
散文詩および行分け詩、1段組および2段組、それに内容などで全体のバランスを考えて構成する。
北岡氏が5編を一挙発表したいというので、巻頭に小特集をくむことにした。変化がでてこれも良いかと思う。

編集作業が終わった後は、瀬崎の作ったカクテルで打ち上げをする。
今回はテキーラがベースの「エクソシスト」や、ラムをベースにした「アカプルコ」、ジンをベースにした「ドライ・マティニ」など。
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# by akirin2274 | 2007-10-29 07:17

出版記念会 (瀬崎)   

松本勲氏の詩集「凡人伝」、苅田日出美氏の詩集「川猫」の出版記念会が四土の会主催で行われた。
これまで四土の会の定例勉強会を行っていた岡山「エキサンプロバンス」がなんと火事にあってしまったため、急遽、会場は倉敷のイタリア・レストランになった。

24人が集まり、ビールやワインを飲みながら感想を言い合って、詩吟も飛び出したりで盛り上がる。
それにしても、昼間からビールを飲むと酔いが早い。

2次会は近くの喫茶店で、3次会は小料理屋「八重」へと回り、延々7時間近くを食べたり飲んだりしながら過ごす。
すっかり悪酔い、すっかり饒舌。
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# by akirin2274 | 2007-10-27 22:01

<風>の映画 (瀬崎)   

磯村が映画「モロッコ」の<風>について書いていたが、ほかにも<風>が気になる映画は、いくつかある。

黒沢明監督の映画では、いつも画面に風が吹いていた。
「影武者」をはじめとして、
戦闘シーンでの旗指ものはいつでも風にばたばたとはためいていた。

それに、チャン・イーモ-監督の「英雄/HERO」。
赤い旗をなびかせた何万もの軍勢が一斉に、「風! 風!」と叫んでいた。
そしてラスト近く、うねる砂丘のうえで瀕死となったマギー・チャンとトニー・レオンを包むように、
遠い風が吹き抜けていた。

そして、アントニー・ミケランジェロ監督の「欲望」。c0138026_091732.jpg
主人公が訪れる高台にある公園の木々が、
何ものかを暗示するように大きく風にざわめいていたのが印象的だった。
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# by akirin2274 | 2007-10-23 18:59

映画「モロッコ」 (磯村)   

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1930年に作られた映画「モロッコ」を観る。
それぞれの過去を背負って異国の地に流れ着いた男女の恋物語。
傭兵と、酒場の歌姫。
中近東の強い日差しと熱帯夜を映し出すそのモノクロの画面の美しさに惹かれる。

ラスト・シーンでは戦地に行軍していくゲーりー・クーパーを追って、
マレーネ・ディト-リッヒも素足のままで砂漠を歩み始める。

ゆるやかにうねる砂丘にその後ろ姿が消えていくと、
砂丘を吹き抜けるかすかな風の音だけが、画面に残されていた。
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# by akirin2274 | 2007-10-21 11:45

名古屋の朗読会で (瀬崎)   

名古屋のニシムラタツヤ氏からのメールが届く。

c0138026_22315875.jpg11月に「三十代の潜水生活」という朗読会を企画しているのだが、
詩集「雨降り舞踏団」収載の「わすれもの」を、朗読会冒頭に朗読したい、許可願えるだろうか、
という内容であった。
併せて、「天満宮」「溢水・曼珠沙華」「雨降り舞踏団」も使わせてほしいとのこと。

企画書を見ると、劇団をされたりしていた方のようだ。
もちろん朗読してもらうことにする。

なぜ、見知らぬ方が私の詩を知ったのだろうか?
メールによれば、
ナレーターをしている女性協力者の方が私の詩集を持っていたとのこと。
その方のお名前も初めて知るものであった。
どういう経緯で私の詩集がそこへ流れ着いたのか、それについての興味もそそられる。
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# by akirin2274 | 2007-10-18 22:33

秋風のジョギング (磯村)   

久しぶりに少し長めのジョギングをしてみる。
すっかり秋模様で涼しくなり、走るのが楽になってきた。

吉岡川の堤には、白色、桃色、黄色、橙色、赤紫色の5色のコスモスが揺れている。
あちらこちらで秋祭りも行われていて、2カ所で子供みこしとすれ違った。

吉岡川と倉敷川が合流する中州で、しばらく休憩。
途中のコンビニで購入してきた麦チョコレートを食べながら、風に吹かれている。
ジョギングに持参するお菓子は、軽くて、嵩張らなくて、甘いもの、これが必要条件である。
暑いホノルル・マラソンでは、途中で溶けないマーブル・チョコレートが必需品であった。

快調に、(でも、ゆっくり!)、17キロあまりを走って帰宅。
2週間前の転倒でずり剥けていた膝の傷が、やっと治ってきた。
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# by akirin2274 | 2007-10-14 22:30