いろいろと感想をもらって (瀬崎)   

年が明けてから同人誌「どぅるかまら」23号、個人誌「風都市」33号と発行して、望月苑巳氏から寄稿依頼を受けていた詩誌「孔雀船」も出た。
それらに発表した作品の感想を、それぞれにいろいろな方からいただいている。

作者がまったく意図していなかった読みをしてもらっていることもある。
なるほど、この表現からはそんな風にも読めるんだ、と、新しいことを教えられたりもする。

(気にしてた「どぅるかまら」に発表した2編の評価(?)なのだが、圧倒的に「水分かれ」よりも「奥津のとき」の方への言及ガ多い。好意的にもとられている。複雑な気持ちだなあ。)

貞久秀紀氏からも丁寧な手紙をいただいた。
「孔雀船」に載せた「さとうきび畑で」に感銘を受けたとの過分の言葉である。
そして、彼が講師をしているのであろう、NHKカルチャーセンターの詩の教室で取りあげて、みんなで読んでくれたとのこと。嬉しいなあ。

読後のいろいろな意見が出たようなのだが、なかには反戦のメッセージを読み取ってそこから出られなくなった人もいたとのこと。なるほどなあ。

貞久氏は、「たとえ個人的な悲しみであっても、ひとの悲しみを深くたどってゆくなら、それはかならず沖縄で起きたことの(起きていることの)悲しみへと通じてゆくのではないか、そのかぎりにおいてのみの沖縄との接点をこの詩に読みました」とのこと。
3つの時が錯綜しているようなあの作品に深く接してもらって、感謝あるのみであ
る。

貞久氏は詩集「具現」で高見順賞を受賞したばかり。
来月にはその受賞記念パーティがあり、その案内もいただいたのだが、残念なことに平日の夕方である。
まだ勤務をしている身としては上京はできそうにない。残念。


[PR]

# by akirin2274 | 2018-02-19 13:56

業界会報の表紙絵 (磯村)   

c0138026_21473493.jpg岡山県のある業界が毎年新年に会報を発行している。
A4版70頁ほどの雑誌だが、その表紙絵を10年ほど前から頼まれてきた。

注文としては、岡山県内の風景で、縦長の判型であること。
風景スケッチは横長の構図で描くことが多いので、縦長の構図で描ける風景で、さて、今年はどこにしようかと思案する。

で、今年はその業界に縁の深い岡山大学医学部の旧正門を描いてみた。
(私もこの団体の理事を10年間務めていたのだが、8人いる理事の中で岡大医学部卒でないのは私だけだった。)

煉瓦造りの門柱が歴史を感じさせる。
さすが旧6帝大の医学部である。
昨年晩秋に描きに行ったときは、ちょうど校内の公孫樹が黄色く色付いていた。
その会報ができあがってきた。
かなり良い出来なのではないだろうかと、自画自賛。

そういえば、これも毎年依頼される私の会社の広報誌の表紙絵も、先日描き上げて広報部に渡したところだった。
それになんと、ある方から詩集の表紙絵を描いて欲しいとの依頼も受けている。
こちらはモノクロのペン画になりそうだ。


[PR]

# by akirin2274 | 2018-02-16 23:08

「風都市」33号 (瀬崎)   

c0138026_21364909.jpg「風都市」33号をぼちぼちと印刷して製本している(といっても、用紙を折って重ねているだけ)。まったくの手作業なので、気の向くままに時間がとれたときに作業をしている。

今号は、寄稿してもらった中本道代氏の作品を核にして、私の作品2作品を載せている。
一つは前号に載せた「唐橋まで」につづく作品「唐橋から」で、トモコさんがふたたび登場している。
唐橋も落ちて、トモコさんはどうなってしまったのだろう?

もう一つは「はりま屋」。
散文形の連と行分け形の連が交互にあらわれるのだが、全体はかなりぶっきらぼうなものになっている。
これはある詩人へ捧げたような作品なのだが、ウディ・アレンの映画「ギター弾きの恋」と同じようなものである。

表紙は31号から水彩による抽象的なものとしている。
今号用にひとつ描いてみたのだが、まったく気に入らずにいた。
どうしたものかと思案していたのだが、ふとしたひょうしに、使い古したダイニング・テーブルの表面についている無数の微かな傷の陰影に目が止まった。
そこからのイメージを発展させて描いてみたところ、納得のいくものとなった。

ああ、そうそう。このブログの「日録」の6ヶ月分をを簡略にまとめたものを付録としてつけているのだが、これがなかなかに評判がいい(笑)。
案外、詩作品なんか読まずに「日録」だけ読んでいる人もいるのではないだろうか(汗)。

とりあえずは200部を作成する予定でいる。
ぼちぼちと印刷して、ぼちぼちと製本して、ある程度まとまるとぼちぼちと発送している。


[PR]

# by akirin2274 | 2018-02-09 20:10

岡山県詩人協会理事会 (瀬崎)   

今年初めての岡山県詩人協会の理事会があった。
今後の行事についての準備状況、計画などを検討する。

まず来月は「文学散歩」を計画している。
隔年におこなっており、今年が3回目。今回はバスをチャーターして永瀬清子の生家などをめぐる予定。

6月には「詩の勉強会」を予定している。
これは今回が1回目で、まずは萩原朔太郎の詩を取り上げる。はたして何人ぐらいが参加してくれるのか。

7月が県詩人協会の大会で、総会や講演などを計画している。
9月に中四国詩人会の岡山大会があり、県詩人協会も全面的にサポートすることとなる。
11月には恒例の岡山県文化祭の一環としての現代詩朗読会。昨年の反省点を踏まえてさらに工夫を凝らしていきたい。

こう考えてくると、結構いろいろな行事で忙しい。
その合間には、個人的には日本詩人クラブの関西大会や、日本現代詩人会の日本の詩祭にも参加するつもりでいるし。

理事会が終了後には、近くのホテルの喫茶ルームに場所を移して、中四国詩人会岡山大会の実行委員会の打ち合わせ。
嫌だ嫌だといったのに、名義だけでいいから、実務はみんな私たちがやるからといって、実行委員長にされてしまった。
本当に名義だけだよ。

中四国詩人会も会計は非常に苦しい状態なので、大会もなんとか赤字を出さないように運営しなければならない。
懇親会のドタキャンが頭の痛い問題だよなあ。


[PR]

# by akirin2274 | 2018-02-08 18:00

高槻シティハーフ・マラソン (磯村)    

淀川にそって往復する高槻シティハーフ・マラソンを走ってきた。

この日の最高気温は8度ぐらいだったが、風は弱く、この季節としてはまずまずといったところ。
無料の甘酒をいただいてから10時20分にスタート。

後ろの方からスタートしたので、周りもゆっくり目の人ばかり。
かなりの渋滞。で、始めの1kmは9分近くかかってしまった。これはいくらなんでも遅すぎでしょ。

4km過ぎから淀川の堤防に出る。堤防の道なので沿道の応援はほとんどなし。
手が冷たくなり、途中で脱いでポケットに入れたはずの手袋を・・・。あれ、片方がない。どこかで落としたか。
これは困った。仕方なく右手だけ手袋をする。
しばらくしたら、その右手手袋を無理矢理に左手にはめる。暖かい。
こうして片手だけの手袋を交互に左右にはめて手を温めた。
なんか、滑稽。でも、当人は大真面目の窮余の策(苦笑)。

10km過ぎで折り返しとなり、コースはループ状になっていてしばらくは堤防下の住宅街を抜けて走る。
中間点通過が1時間5分あまり。不本意だけれどもこれ以上のペースアップはもう無理。
このまま行くしか仕方ない。

公民館前の広場のようなところでは和太鼓を並べての、どんどこ、どんどこ、景気づけの応援があった。
こういった単調で力強いリズムの応援は、疲れた身体にはなによりの特効薬になる。嬉しい。

13kmあたりからはふたたび堤防道に戻ってきて、少し吹き始めた川風が汗をかいた身体に冷たい。
風の中を行くぜ。
手は冷たい。また手袋をはきかえて、と。

18kmあたりに最終関門があった。制限時間の30分前ぐらいには通過できていた。
よし、よし(しかし、ハーフ・マラソンで関門を気にする年齢になってしまったか・・・)。

このあたりではほとんど歩いているような人をよろよろと交わして、2時間11分でゴール!
せめて2時間10分ではゴールしたいと思っていたのだが、残念。

着替えをして、広場の出店で暖かくて甘いぜんざいを食べる。
これはたまらん美味しさだな。
高槻駅前にシャトルバスで戻り、焼きそばとビールの遅い昼食後に天然温泉につかった。
う~、極楽、極楽。


[PR]

# by akirin2274 | 2018-02-02 21:12

「コレクションのドア、ひらきます」 (磯村)   

奇妙なタイトルだが、これは東京ステーションギャラリーが30年間に収蔵した作品c0138026_00241116.jpgの展覧会。

第一のセクションは鉄道絵画。
元田久春のリトグラフ作品「indication Tokyo station」は、東京駅の現在から近未来の廃墟光景までを一つの絵の中に閉じこめていた。時間を越えた絵となっていた。

かって「現代詩手帖」の表紙絵を描いていた中村宏のアクリル画もあった。
中村といえば、そのモチーフはセーラー服姿の少女と汽車である。
今回はかなり抽象的なアプローチのシリーズだった。

横尾忠則はY字路シリーズの1枚だったが、横浜の建物の背景に山陽新幹線が走り、パリの寺院も遠望できていた。発想はコラージュ風であった。面白い。

第二のセクションは都市と郊外。
先年亡くなった吉村芳生の巨大な鉛筆画が展示されていた。
写真を元にして、小さく切った区画ごとに緻密に模写をする手法。その気の遠くなるような営為にただただ感心する。
(以前にみた彼の絵は数メートルに及ぶ金網の絵だった!)

抽象のセクションでは坂田一男や加納光於がやはりすばらしかった。

そして最後はキュビズムの時代を中心にしたピカソ5点。
単純な線描と面の塗り分けは今見ても斬新そのもの。
あの「ゲルニカ」と同じ年に描かれた「黄色い背景の女」も好かった。


[PR]

# by akirin2274 | 2018-01-30 00:25

「どぅるかまら」23号合評会 (瀬崎)   

c0138026_23272134.jpg「どぅるかまら」23号が出来上がり、その合評会を倉敷駅までおこなった。

ページが空いてしまったために急きょ書き上げて載せた拙作「奥津のとき」は、幸いなことに皆さんに好意的に読んでもらえた。やれやれ。
ここだけの話だが、自分でもなかなかの傑作になったと思っている(汗)。

齋藤恵子氏もページが空くからと言って短い作品「見知らぬ町」を追加して載せていたのだが、さすがであった。
物語性によりかからずに、ということは時間の位相を捨てたところに作品が成り立っているのだが、その張り詰めた情景には唸ってしまった。 

合評終了後に、岡隆夫氏の山陽新聞賞受賞祝賀会についての相談をおこなった。
あらかじめ岡氏にはどんな会にするかの意向をうかがっていたのだが、案内状の発送は130名を超える規模になりそうである。

祝賀会の実行委員会を立ち上げることになるのだが、中心となるのは「どぅるかまら」のメンバーと、今回の受賞の推薦母体となった岡山県詩人協会の有志ということになる。
幸い私が県詩人協会の会長をしているし、齋藤氏が副会長をしている。そういう意味では委員会の運営はやりやすい。
とりあえず日時、会場の候補を相談して、動き始めることにした。

終了後の飲み会はいつもの駅前の居酒屋で。
秋山基夫さん、次号の「どぅるかまら」に載せる詩論集「文学史の人々」の書評をどなたにお願いしますか?
あの人、それともこの人?
あ、わかりました。それじゃその方に執筆依頼を出しておきます。



 

[PR]

# by akirin2274 | 2018-01-24 14:05

生頼範義展 (磯村)   

c0138026_11242483.jpg上野の森美術館での生頼範義展。
映画のポスターや本の表紙カバー絵などでよく知られる彼の作品約250点が展示されていた。

入り口すぐのところの導入部分には、彼のイラストを使った小説「三国志」や「水滸伝」「宮本武蔵」などの新聞広告があり、表紙カバーを担当した夥しい数の文庫本が塔のように展示されていた。
やはり凄いな。

平井正和や小松左京は彼の絵に惚れ込んでいたという。
彼らの本のほとんどの表紙絵は生頼が描いているが、一度も会ったこともなければ電話で話したこともなかったという。面白いエピソードだな。

個人的に馴染みが深かったのはコーエイのコンピューター・ゲームのパッケージを描いていたこと。
「三国志」、「蒼き狼と白き牝鹿」、「水滸伝」。「維新の嵐」などなど。懐かしい。

それに加えて惹かれたのはペンとインクによる人物画。
会場の始めに展示されていた新聞広告の原画が展示されていた。凄い。
点描、あるいはハッチングによるリアルな人物描写は、後に続くイラストレーターに大きな影響を与えたとされている。

世界的に有名になったのはジョージ・ルーカスに見込まれて「スター・ウォーズ」のポスターを手がけてからだろう。
それに「ゴジラ」の映画ポスターも手がけていた。
映画のポスターなどは、実写写真のコラージュとどのように違う魅力を出すか、ということになるのだろう。
とにかく大胆な構図と緻密な細密描写。圧巻である。

生頼の絵は完全にコマーシャル・アートを越えていて、ファイン・アートになっていると思えた。


[PR]

# by akirin2274 | 2018-01-20 11:26

現代詩ゼミナール (瀬崎)   

早稲田奉仕園での日本現代詩人会の現代詩ゼミナール。

講演は高橋順子氏の「夫・車谷長吉--詩と小説のあいだ」だった。
世間常識からは少し外れたような物書き同士の生活についての話は興味深いものだった。

それにしてもスコットホールはとても寒かった。
みんなコートを着たままで高橋氏の講演を聴いていた。
休憩のあとの後半は暖房が効くところで、ということで会場を移動した。前代未聞。

昨年詩集を出した6人の方の自作詩朗読があった。
竹内美智代氏は鹿児島弁で、中井ひさ子氏は関西イントネーションで、とそれぞれの個性が出ていた。

夕方から新年会。
詩誌「交野が原」に拙詩集「片耳の、芒」の書評を書いてもらった谷合吉重氏と初めてお会いできたのは嬉しいことだった。
気になっていた谷合氏の詩集「姉(シーコ)の海」の”シーコ”についても訊ねてみた。
ああ、そういうことだったのか。納得しました。

強烈な詩集「石の花」をいただいていた大木潤子氏にも初めてお会いしたのだった。

あとは何ヶ月かぶりに会う方々と、楽しい談笑のひとときを過ごした。
浜江順子氏は今年は声を小さくすると言っていたし、中本道代氏には寄稿のお礼、中井ひさ子氏や中田紀子氏には水彩スケッチを感心してもらった。

遠隔地からの参加者ということでスピーチの指名を受けたのだが、なんとその時にワイングラスを割るという大失態をしてしまった。
田村雅之氏には、あそこは台が傾いているんだよ、お前さん、知らなかったのかい、とからかわれてしまった。


[PR]

# by akirin2274 | 2018-01-17 22:30

今はこんな状態 (瀬崎)   

個人詩誌「風都市」33号の発行準備をしている。
今号の寄稿は、以前から一度は作品を掲載したいと思っていた中本道代氏。
12月末にはきりりとした作品をいただいていた。嬉しい。

私の詩2編も書きあがり、表紙、日録も出来上がり、あとは「あとがき」に手を入れて、今月中には発送できるようにしたい。

そのほかの予定としては…。

今年は四土の会のアンソロジーである「四土詩集」が発行される。
各自が数編の作品を載せるのだが、さて私は何を載せよう。迷うなあ。

詩誌「交野が原」からの依頼稿は今月末が締め切り。発表予定の作品は完成しつつあり、推敲をおこなっている。
詩誌「ERA」の締め切りは2月末。作品の構想は書き留められていて、これがどのようにうごめき始めてくれるか。

ほかには、詩誌「雨期」から依頼のエッセイ「至福のとき」は原稿を送ってある。
詩誌「孔雀船」からの依頼の詩作品も「とうもろこし畑で」を送ってある。
そういえば、「詩と思想」1・2月合併号に詩集「片耳の、芒」からの作品として「ミカサ屋」が掲載されたのだった。


[PR]

# by akirin2274 | 2018-01-11 16:23