四土の会 (瀬崎)
2009年 11月 29日
これは秋山基夫氏が中心となって開かれている詩の勉強会。オープンで、誰でも当日参加ができる。
今月は瀬崎がチューターで、吉岡実についておこなった。
吉岡の代表的な詩集といえば「静物」「僧侶」「サフラン摘み」ということになるのだろうが、あらためて読み返してみると、いかがわしい宗教臭さを利用した似非権威主義のようなものを人工的に創り出そうとしているようで、やはりインパクトがある。
「わたしの作詩法?」と題したエッセイもかなり正直に書いているようで、彼が目指していたものの輪郭を捉えるのには有用であった。
しかし、その吉岡にしても、若い頃にはモダニズムの詩を書いていて、北園克衛の初期の作品と見分けがつかないほど似ているのは、面白い。
会が終了してからは10人ほどで居酒屋で飲む。
そのあとのコーヒー店で、秋山氏がショート・ケーキも食べたのには驚いた。
by akirin2274 | 2009-11-29 21:34