詩誌評で (瀬崎)
2012年 07月 19日
それも詩誌評4頁のうちの半分の紙面を割いてくれている。
秋山基夫「つゆ草の青色」では冒頭部分と終連を引用して、「きわめて優雅で湿潤で、しかも抑制の効いた大人の世界が眼前に現れた」と評している。
タケイ・リエ「みずくさ」では、初連、最終連を引用して、「行間と字間から滲み出る風や水や光に心が次第に癒されてゆく。その不作為のプロセスが念入りで素晴らしい。」
藤原綾乃「あめんみやざか」では、長い作品のかなりの部分を紹介してくれて、「卓抜な散文感が印象的だ。各各の行は静かに落ち着いていて、跳ぶことも捩れることもないけれど、特異点は着実に押さえながらゆっくりと注意深くすすんでゆく。」としている。
そして、この3人の作品のほかにも「齋藤恵子の『夜を走る子』や、河邊由紀恵『秋の庭』などが印象に残った。」とあり、さらに瀬崎の「『蓮沼』もまた秀逸で、最後の一行が閃く動きを見せるが、同氏は以前採り上げたこともあってあって今回は割愛する」とのこと。
ここまで紹介してもらえると、うれしい以外のなにものでもない。
「詩と思想」12月号では、巻頭の詩誌紹介の頁で「どぅるかまら」を取り上げてもらうことになっている。
いろいろとお世話になります。感謝。
by akirin2274 | 2012-07-19 12:29