宵のサロン (瀬崎)
2013年 11月 15日
大きなガラスの壁面と林立する細い柱に支えられたモダンな建物。
そのオープニング・イベントに行ってきた。
「生命 三つの眼差し」ということで、医学、哲学、美術の3つの分野の講演があった。
ホールのガラス面からは周囲の夜闇が見え、無数のLEDによるインスタレーションがされていた。
一つ目の「水と腎臓」は、水代謝から生命を考えるということで、岡大泌尿器科の教授の話だった。
これは私にとっては目新しいことは何もない話だったが、まあ、仕方がない。
二つ目は岡山大学哲学科の北岡武司教授の「いずかたよりきたりて、いずかたへ」。
鴨長明「方丈記」からとったタイトルだったが、ハムレットの「to be or not to be」を”生きるべきか死ぬべきか”と解さずに、”在るべきか在らざるべきか”と解したり、一期と永遠の関係を考えたりと、非常に面白いものだった。
三つ目の「花にのるひと」は東京芸術大学准教授の話で、薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来はそれぞれ過去、現在、未来をあらわしているという考察は興味深かった。
終了後に、講演を終えた北岡さんに誘われて駅前の焼き鳥屋へ。
北岡さんは、高校時代にゲーテ、ヘッセ、それにハイデッガーに魅せられて哲学の道を選んだとのこと。
高校生でハイデッガー!? すごい。違う人種だ。
10時近くまで飲み、明石へ帰る北岡さんと別れて帰宅した。
by akirin2274 | 2013-11-15 20:18