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「ベスト・オブ・ザ・ベスト」 (磯村)   

「ベスト・オブ・ザ・ベスト」 (磯村)_c0138026_19342910.jpgブリジストン美術館が来月から改装のために長期休館するという。
休館前の最後の催し物として、膨大なコレクションから選び抜かれた160点が展示されている。
要するにブリジストン美術館の目玉とでもいうべき作品ばかりが並んでいるわけだ。これは行かなくては。

印象派と象徴派の部屋ではギュスターヴ・モローの水彩画「化粧」が展示されていた。
やはりモローは好い。その繊細な色彩の散乱にはうっとりする。

邦画の部屋では、(教科書にも載ったりして)あまりにも有名な有島武二「黒扇」、青木繁「海の幸」を初めて観ることが出来た。
藤田嗣治の「猫のいる場所」やジョルジュ・ルオーの「郊外のキリスト」は前回の展覧会でも観たが、もう一度観ることができて嬉しい作品だった。

そしてピカソ。
1913年から1963年までの50年間に描かれた9点が展示されていたが、そのどれもに感嘆する。
留まることのない変遷、模索。その意志とそれを支えた才能に、やはり感嘆する。

戦後の部屋ではザオ・ウーキーの波とも宇宙とも見える蒼い色彩が好かった。

by akirin2274 | 2015-04-21 19:35

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