西日本ゼミナールin沖縄 (瀬崎)
2016年 02月 23日
テーマは「今、沖縄で文学するということ」。
講演は、平敷武蕉「時代に向き合う文学」と八重洋一郎「詩の方法・詩の未来」だった。
どちらの講演も、沖縄が琉球といわれていた時代から受けていた迫害、太平洋戦争時の沖縄戦、そして米軍基地問題などを踏まえていて、政治色の強い内容であった。
やはり沖縄で詩を書いていくということはこういうことなのだと、あらためて考えさせられた。
参加者は130名あまりと盛会であった。
懇親会では久しぶりにお会いした吉田義昭氏や池田庸氏と一緒に。
アトラクションでは「おもろ」の詠唱、三線や琴にのせた琉球古謡、琉球舞踏がおこなわれた。
半音で動いていくような旋律は独特でありながら、どこか懐かしい感じも与えるものだった。
瀬崎は閉会の挨拶をした。
近くの居酒屋へ移っての三次会では、大会実行委員長の宮城隆尋氏と。
もっと年配の方かと思っていたのだが、20歳の時に山口獏賞を受賞して未だ36歳の若い方だった。
沖縄の詩人の抱える問題として、メッセージを伝える言葉と詩としての言葉をいかに止揚していくかということがあるとのことだった。
そうだろうなと思う。
とにかく無事に西日本ゼミナールが終わった。
担当理事として大変だった北川朱実さん、ご苦労様でした。
by akirin2274 | 2016-02-23 22:16