詩誌「洪水」 (瀬崎)
2017年 07月 08日
46人が自分の思いでの1曲を挙げ、それにまつわるエッセイを書いている。
「現実の味気なさの対極にある世界を彼方に浮かびあがらせ」てくれたとのこと。
小学校の下校時にいつも流れたのがこの曲だったのだが、大人になってから聞いてみるとまったくテンポが違っていたとのこと。どうやら学校ではレコードの回転数を間違えてかけていたようだったのだ。その回転数の間違った曲とともに女の子の声が「下校時間になりました」と言っていたのだ。エッセイの最後は、
「あの子は誰だったのだろう。大人になって、彼女も僕のように気づいただろうか、回転数が間違っていたと。」
この曲を聴きながら私は30枚ぐらいの小説(らしいもの)を書いて、その頃付き合っていた彼女にプレゼントしたりもしたのだ。
by akirin2274 | 2017-07-08 00:05