日本現代詩人会の新年の集まりがアルカディア市ヶ谷であった。
講演は安藤元雄氏の「詩が立ち上がる場」。
ボードレールの翻訳に際して、助詞一つの使い方に10年間考えたとのこと。詩の言葉にはそれほどに求められるものがあるのだろう。
後半は自作詩朗読で、岡島弘子、中本道代、野田順子、浜田優、森水洋一郎、それに野村喜和夫の各氏。
それぞれの世界を構築している人ばかりだったので、その朗読も聞かせるものばかりだった。
休憩時間に、あら、来られていたのね。と、ワンピースはもちろん帽子まで豹柄の海埜今日子氏に声をかけられたのだが、新年会には出なかったようで、ゆっくりと話ができなかったのは残念。
その新年会では久しぶりに尾世川正明氏と話し込む。
Facebookでの情報で心配していた杉本真維子氏がすっかり元気になっていたのは嬉しいことだった。ずいぶんと辛かったようだ。
いただいた詩集で作品は読んでいた野田順子氏、佐峰存氏、森水洋一郎氏には初めてお会いできた。
こうして作者本人に会ってみると、作品から想像していたのとはまったく違う印象であることがほとんどである。
作品から勝手に人物像をこちらが作り上げていたわけだが、このずれは面白い。
秋亜綺羅氏からは東北地方でおこなっている高校生、大学生をターゲットにしたネット投稿欄の話を聞いた。
やってみると、とても積極的に参加してくる若者が多いとのこと。
これは岡山でも試みることを考えてみなくては。
渡辺めぐみ氏、根本明氏、柏木勇一氏、浜江順子氏などにも会えて、楽しい新年会だった。