北園克衛論 (瀬崎)
2008年 01月 23日
瀬崎が担当したのは、高村光太郎と北園克衛だったのだが、どちらかを選ぶとなれば、そりゃあ北園の方が書きたいことがたくさんある。
瀬崎が高校生となり詩らしいものを書き始めたころ、モダニズムなんてものも知らないままに、北園の初期作品の美しさに陶酔していた。
とくに「円錐詩集」から「夏の手紙」「サボテン島」あたりまでの作品はむさぼるように読み返していた。
そして、形ばかりを真似したような詩を書いたりもしていたのだ。
だから、今でも、あのころに身についてしまった美意識が、ことあるごとにあらわれようとする。
思い入れが強すぎて、なかなか原稿が書けなかったが、やっと脱稿した。
こんな北園克衛論を、四土の会の皆さんは感心してくれるでしょうか。
(写真は、今でも捨てずに持っている昭和29年発行の全集の1冊)
by akirin2274 | 2008-01-23 22:06