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北園克衛論 (瀬崎)   

今度の「四土詩集Ⅲ」には、これまで勉強会で行ってきた詩人論のまとめを、各自が書くことになっている。北園克衛論 (瀬崎)_c0138026_225916.jpg
瀬崎が担当したのは、高村光太郎と北園克衛だったのだが、どちらかを選ぶとなれば、そりゃあ北園の方が書きたいことがたくさんある。

瀬崎が高校生となり詩らしいものを書き始めたころ、モダニズムなんてものも知らないままに、北園の初期作品の美しさに陶酔していた。
とくに「円錐詩集」から「夏の手紙」「サボテン島」あたりまでの作品はむさぼるように読み返していた。
そして、形ばかりを真似したような詩を書いたりもしていたのだ。

だから、今でも、あのころに身についてしまった美意識が、ことあるごとにあらわれようとする。

思い入れが強すぎて、なかなか原稿が書けなかったが、やっと脱稿した。
こんな北園克衛論を、四土の会の皆さんは感心してくれるでしょうか。

(写真は、今でも捨てずに持っている昭和29年発行の全集の1冊)

by akirin2274 | 2008-01-23 22:06

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