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ル・クレジオのこと (瀬崎)   

ル・クレジオのこと (瀬崎)_c0138026_0204383.jpg今年のノーベル文学賞の候補には村上春樹も挙がっているということだったが、受賞者はル・クレジオだった。
「調書」や「大洪水」などの著作が認められたということらしかった。

そうか、クレジオがノーベル賞をもらったのか、
たしか記事にとりあげられていた本はもっていたはずだが、と探してみると、はたして2冊とも出てきた。
奥付けを見ると、1966年と1969年の出版になっている。京都で無為な大学生活を送っていた頃に読んだのだった。

あのころはフランスの小説もよく読んでいた。
ル・クレジオのこと (瀬崎)_c0138026_0211941.jpgソレルスやアラン・ロブグリエ、モーリス・ブランショ、ナタリー・サロートなどだ。なかでもビュトールは好きで、何度も読みかえしたものだった。
倉橋由美子の「暗い旅」からたどっていったのかもしれない。

それにしても、「調書」はクレジオが23歳の時の処女作だ。
寡聞にして、「大洪水」以後の彼の著書についてはなにも知らないのだが、
さて、今、もう一度読み返そうとしたら、主人公のように眼を灼きつくす覚悟がいるのだろうか。

by akirin2274 | 2008-10-17 00:29

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