<   2018年 03月 ( 6 )   > この月の画像一覧   

お祝い (磯村)   

知り合いのある方が大きな賞を取った。
大変にうれしい出来事である。何かお祝いをしてあげたいと考えた。

その方は磯村の水彩スケッチのファンでいてくれる。
ときおり会った時には持ち歩いているスケッチ・ブックを見てもらうのも恒例になっているのだが、いつも、これ、いいわあ、あ、こっちもええやんか、と言ってくれる。
所望されて私の水彩スケッチをプレゼントしたこともある。

で、受賞にちなんだ絵柄の水彩スケッチをプレゼントしようかと考えた。

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しかし、そうなるとなかなか難しい。やはり”坂”の絵にしよう。
東京には坂が多い。なかには暗闇坂とか幽霊坂などというものもある。

これまで何気なしに撮りためていた写真を眺めなおして、ん、これかな、という構図を見つけた。

線描を終えて、これから着彩に入るところ。
はたしてその方は喜んでくれるのでしょうか。


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by akirin2274 | 2018-03-29 20:11

「交野が原」84号 (瀬崎)   

c0138026_10135781.jpg金堀則夫氏が編集・発行している「交野が原」84号が届いた。
今号には32人の詩、4人のエッセイ、11人の書評を収めている。毎号のことながら、その内容の濃さ、多彩さには感嘆してしまう。

海東セラ「約束」では18字×32行の矩形に広がった世界を彷徨う。どこにも辿り着けないような眩暈に襲われる作品だった。

野崎有以「塩屋敷」では、白い雪と塩が風景を混沌とさせていて、家出していた女と亭主を苛立たせていた。衝突する人間性の縮図が豪快に描かれていた。

藤田晴央「白い紐」は夜の間に窓の隙間から忍び込んだ雪を詩っているのだが、それはこれまでの人生の長さが積み重なったものであるかのようなのだ。

拙ブログ「瀬崎祐の本棚」には、北原千代、たかとう匡子、海埜今日子の作品ついて簡単な感想を書く予定。

書評では、河邉由紀恵が「あばくよりだまされることの心地よさ」と題して秋山基夫詩集「月光浮遊抄」について書いている。
古典の引用やアレンジを縦横におこなっているこの詩集を流されるように受け止めて楽しんでいる。
なにしろ、引用されているようなものの中には、秋山がそれらしく創作した偽物の古典まがい物も混じっているのだから。

冨上芳秀の「倉橋健一の孤独と直喩」と題した倉橋健一詩集「失せる故郷」の書評や、神尾和寿の「どこまでも「清水さん」」と題した高階杞一詩集「夜とぼくとベンジャミン」の書評も興味深く読んだ。
なるほど、この詩集をこんな風に捉えたのか。

瀬崎は詩「冬の疎水の、散歩道」を載せてもらっている。4行×7連の散文詩。”散歩道”というからには帰る道筋もあるはずなのだが、本当だろうか?


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by akirin2274 | 2018-03-25 10:16

くすのきカントリー・マラソン (磯村)   

c0138026_14165352.jpgいつまで走れるかわからなくなってきたので、これまで参加したことのない大会に、ということで山口県の大会へ。
今回は60mをはじめとする4つの峠越えのある文字通り”カントリー”での大会。かなりの難コースだな。

GPSウォッチで1kmごとのラップを取りながらゆっくりと走る。
おおよそ1km7分で最後までおせれば5時間で完走できるはずなのだが、後半の落ち込みを考えれば5時間10分が妥当なところか。

風もおだやかだし、気温も10度ぐらいと、絶好のマラソン日和だった。
前半はおよそキロ6分40秒ぐらいでいけて、中間点通過は2時間24分。今日は好い感じだなあ。
エイドではバナナやあんパンをいただいて、と。

折り返してからは私より少し年長と思えるおじさんと併走を続けた。
抜いたり抜かされたり・・・。

最後の峠越えをして残り8kmの地点でタイムは4時間ちょうどぐらい。これは頑張ったら久しぶりの5時間切りができるかもしれないぞ
隣を走るおじさんに、キロ7分で行ければ5時間切りができますね、と声をかける。
いや、そりゃ無理じゃろう。最後の上りでいつもダウンしてしまうんじゃ。
いけるところまでは頑張りましょう、といって気力を振り絞る。

おじさんも苦しそうな呼吸なのだがなんとか私にペースを合わせて付いてくる。
最後の3キロあたりでおじさんは後方へ下がっていったが、もうここまでくればおじさんも5間切りは確実。

で、私のゴールは4時間53分だった。おお、久しぶりの5時間切りだ、よくやった!
3分遅れでゴールしてきたおじさんには、あんたのおかげで頑張れた、ありがとう、と言ってもらった。

近くの温泉に入り、それからもちろん風に吹かれながらテラスで生ビール。
スタッフらしいお兄さんが、美味しそうですね、と声をかけてきた。

そりゃ、美味しいさぁ。


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by akirin2274 | 2018-03-21 14:19

瀬戸内ツーデーマーチ (磯村)   

c0138026_18433839.jpg週末の2日間は瀬戸内ツーデーマーチだった。
全国から倉敷へ集まった人たちのウォーキング大会である。
このツーデーマーチは全国の各所で年に12回ぐらい開かれているので、いろいろな大会をまわっている人もいるとのこと。

私は10年以上前に2回ほど参加したことがあったが、その後はジョギングが中心となっていた。
気候も気持ちよくなっていたし、久しぶりに歩いてみようか。

ということで、18.6kmコースに参加。
1000人あまりの参加者が9時に市役所の広場を出発する。

後の方ではぶらぶらと歩く人もいるようだが、前の方にいる人は皆早い。
ゼッケンに書いてある居住地を見ると、関東や九州などから来ている人もいる。
風も穏やかで、雲の切れ間から覗く日差しも暖かい。気持ちがいいなあ。

コースは南の方へ向かい、おや、こんなところへ出たか。
吉岡川の堤防道は時々ジョギングで走るところ。

途中の2カ所の休憩所では、それぞれ豚汁と味噌汁をいただいた。
どうぞとボランティアの女子高生が差し出してくれるチョコレートやビスケットもありがたくもらう。

しかしジョギングとウォーキングでは使う筋肉も、負担のかかる部分もまったく違うようだ。
フルマラソンを走ってもマメなどはできないのだが、10kmを過ぎたあたりで足底が熱を持ってきた。まずいな、これはまめができる前兆だぞ。
実は前に40kmコースを歩いた2回ともマメができて大変に痛い思いをしたことがある。
そこからはあまり足底で蹴らないようにして歩いた。

1時ちょうどにゴール。休憩時間を考えると、1時間5kmぐらいの速さだったか。
大会会場に並んでいる屋台でかけそばと、牡蠣のフライを食べて帰宅した。

それにしても、歩くより走る方がやはり楽しい。ウォーキングは、やはり少し退屈だった。


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by akirin2274 | 2018-03-12 18:46

至福のとき (瀬崎)   

c0138026_18114674.jpg須永紀子編集/発行の詩誌「雨期」は毎号読みでのある内容である。

その「雨期」の今号の特集は、アンケート:あなたにとって至福の時は?
直球そのものの質問で、かえってみんなどんなことを答えているのだろうと興味を引かれる。

たとえば、阿部日奈子は「長風呂」。湯につかりながら送られてきた同人誌を読むという。う~む、のぼせてしまいそう。
「ビールなんてものはね、」と題した北川朱実の回答は、東海林さだおのエッセイをネタにしている。北川は毎晩彼のエッセイを読んでいる?

私は仕事に追われていて24時間じゅう緊張していたころのことを書いた。ホノルル・マラソンに行くぞっと、すべての連絡手段を遮断して出国ゲートをでたときの開放感のひととき、あれが至福の時だった。

実はもうひとつ私にとっての至福の時があった。
仕事が忙しくなって詩の世界から15年あまり遠ざかっていたときに、なぜか、旧い知人から同人誌の立ち上げに誘われたのだ。
私も何を思ったのか、その同人誌「堕天使」に参加することにした。

その知人以外とは初めて会う同人予定の6人は、東京、京都、大阪在住だった。
そこで彼らとの顔合わせで、恵比寿ガーデンで飲んだのだ。風のない暖かい夜だった。

その夜、ああ、こんな風に詩を書く人たちと過ごす世界があったのだ、と思ったのだった。
それは長く忘れていた世界だった。仕事に追われていた日常からは全く切りはなされた世界だった。
理論ではないものが価値を持ちうる世界の甘い毒を感じてしまったひとときだった。

そして、その夜から、私は詩の世界に戻ってきてしまったのだった。
私はなぜ詩を書くのだろうと自問するとき、いつも、あの夜を経験してしまったからだ、という声が聞こえてくる。


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by akirin2274 | 2018-03-09 18:13

退職計画 (磯村)   

いよいよ3月になった。
実はこの3月末で30年あまり勤務した今の会社を退職する予定。

60歳になったときに、社長や事務長に退職させて欲しいと申し出たのだが、未だ駄目!と拒否され、でも、とごねた。
で、1年ほどの猶予ののちに、すべての管理職の肩書きを外してもらって、会社顧問というたいそうな肩書きにしてもらった。
勤務も週4日に減らしてもらい、定時出勤定時退社・当直なし・緊急呼び出しなし、というわがままな条件を呑んでもらった。
(そのおかげで、やっと夜はお酒が飲めるようになった)

それも10年続けたので、もういいでしょ。退職します。

ところがそれを聞きつけた関連会社2社から、時間ができるのでしたら半日でいいから手伝ってください、といわれてしまった。
まあ、急に何もしなくなるのも生活リズムが崩れるかと考えた。
で、結局は2社で半日勤務を週4日することになってしまった。あれ?

しかも本社の顧問という肩書きはそのまま。9階の顧問の部屋もそのまま使ってください。
へえ、いいのかな・・・。
その代わりに、と、頼まれることも増えて、管理のチェックだけでいいですからと週1日は夕方まで仕事をすることになってしまった。
ボーナスもこれまで通り出しますから。・・・おいおい。

それでもこれまでの馴染みの多くのお客さんとは縁が切れることになる。
なかには女子高生だった頃からのつき合いで、いまはもう50歳になろうかという人もいる。
年が明けてからはそういったお客さんに退職することを告げてきた。

ときに泣かれてしまう。泣かれると、こちらも目頭が熱くなってしまう。
仕事場に付いてくれている人に、今日も泣かれてしまいましたね、といわれている。
仕事冥利に尽きることである。感謝。


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by akirin2274 | 2018-03-04 00:07